『キングダム』におけるもう一人の主人公政。
彼にもモデルとなる人物がいることをご存じでしょうか?
恐らく多くの方がご存じかと思いますが、「始皇帝」が政のモデルとなっています。
「嬴政」が本来の名前であり、はじめて中華統一を果たした偉人ですね。
今回は「キングダムの政」と「史実の始皇帝」の違いについてご紹介、考察していきます。
【キングダム】嬴政のモデル始皇帝とは?
出典:https://moto.hatenadiary.com/
前述のとおり、「政」のモデルは秦の始皇帝です。
世界史の教科書でも確実に習うような、中国史上においても重要な人物ですね。
簡単にどんなことをした人物なのか見ていきましょう。
結論からお伝えしますと「恵まれない幼少期を過ごして」その結果「ドラスティックかつ合理的な政治を行い」最後は「暴走した」、という形です。
下記始皇帝の簡単な解説ですので、不要な方は次項目へジャンプください!
●趙国の人質として幼少期を過ごす。
●呂不韋からの権限奪取。
●史上初めて中華を統一。
●法による統治。
●焚書坑儒。
趙国の人質として幼少期を過ごす
始皇帝の父、荘襄王は呂不韋の力添えのおかげで即位することができていますが、本来の王位継承準は決して高い人物ではありませんでした。
秦国内でもあまり重要な王族ではなく、「いつ殺されてもおかしくない人質」として趙国で幼少期を過ごしていました。
その後、父である 荘襄王は即位のために無理やり帰国をするも、息子である始皇帝と母は趙国へ残されてしまいます。
敵国の王族ということで、趙国内ではひどい扱いを受けたようです。
このことが、始皇帝の人格形成にも大きく影響をしていると言われています。
大国の王族として生を受けたのに、めちゃめちゃ可哀そうな幼少期ですね。
呂不韋からの権限奪取
帰国して秦国内では荘襄王の即位に貢献して呂不韋が権勢を振るっていました。
13歳で即位した始皇帝にはどうすることもできず、しばらく実権を握られています。
その後、元服の儀および嫪毐の乱を経て、呂不韋を追放、自殺に追い込むことに成功します。
若い王が叩き上げの権力者を中央政治から外すことは他の歴史でも類を見ないことですね。
始皇帝の力量をあらわすエピソードと言えるでしょう。
史上初めて中華を統一
始皇帝の偉業として一番に挙げられるのが「中華統一」でしょう。
これまでは「覇者」として時代時代の有力者が中華全体で現れていましたが、他国を滅ぼして一国のもと中華が統一されたことはありませんでした。
中華統一後、三皇五帝になぞらえて史上初めて「皇帝」を名乗ります。
そして「始めて」の「皇帝」ですので、自らを「始皇帝」とします。
ここからはじめて「始皇帝」と呼ばれるようになるのですね。
法による統治
始皇帝は法治主義者であり、李斯を重用して、法治国家化を進めていきました。
その中で大きな意味を持つのが、郡県制です。
要はこれまでのように王様の親族が好き勝手に土地を支配するのでなく、中央政府から送られてきた県知事みたいな人が地区ごとで治めるよ!という仕組みですね。
現代にも通用する部分もある、優れた政治体制です。
焚書坑儒
教科書でも出てくる「焚書坑儒」を行ったのも始皇帝です。
これはおおまかにいうと「一定(医学や農学)以外の書物を燃やし」(焚書)、「儒家を生き埋めにする」(坑儒)することでした。
この意義は、始皇帝の推進していた、法治国家化への不要な批判や意見を排除することにありました。
儒家は保守的で過去の伝統を重んじる傾向があったため、革新的なことを進める上で、邪魔になったのでしょう。
一般的に焚書坑儒は「言論弾圧」のイメージが持たれていますね。
史実のまとめ
中国史上でも有数の名君、革新的な政策を行った王といってもいいでしょう。
特に中華の統一は後に続く国家の形にも大きな影響を与えていますし、郡県制の考え方も踏襲している国家が多いですね、
一方で、合理主義的な考え方や、専制主義的な要素も見え隠れしますね。
【キングダム】『キングダム』における政の人物像
次に、『キングダム』での始皇帝「政」の人物像を見ていきましょう。
『キングダム』は史実に乗っ取った構成であり、政の半生も同様です。
幼少期の闇
作中でも趙国での人質時代はものすごい形相の子供として描かれていました。
その後、紫夏と触れ合うことで人の心を取り戻します。
この経験から政の原点は始まったと言っていいでしょう。
中華統一の大望
秦国で即位したのち、政は「中華統一」を掲げて動き出します。
中華統一の目的も「戦争をなくすこと」であり、中華全体の平和を考えている人物です。
そのためには血が流れることも辞さない強い決意を持った王として表現されています。
綺麗ごとだけを並べているのでないからこそ、その難しさを感じることができ、惹きつけられるものがありますね。
人の本質は「光」
呂不韋との価値観をぶつけ合うときに出てきた政の信念です。
政は「戦争は人の側面であるが、本質ではない」「本質は光である」と話しています。
人の可能性を諦めずに本気で500年にわたった戦国時代を終わらせようとする気概を感じる言葉ですね。
【キングダム】史実との違い、徹底比較
史実の始皇帝と『キングダム』の政、両者の違いはどのような点でしょうか?
比較をして考えていきます。
人の本質のとらえ方
一番の大きな違いは人に対しての考え方でしょう。
始皇帝は性悪説に基づく理論を展開する李斯を用いること、猜疑心が強く失敗を許さないスタンスからも、心から人を信頼することができませんでした。
それに対して、史実と異なり、幼少期に救いがあった政は「人は光」と話しており、人の可能性を信じ続けています。
このことからも対極的な考え方と言えるでしょう。
自己顕示欲
次に挙げられるのが自己顕示欲の強さでしょう。
始皇帝は「皇帝」の呼び名を考えさせたり、天下巡遊をしたり、民に大きな負荷のかかる巨大な廟を作ったりと、後世にも自らの功績や凄さを残そうと力を注いでいました。
中華統一を成し遂げた自らの実績への自負もあったのかもしれません。
それに対して政はあくまで中華全体のために動いています。
今の段階では権威や名声など俗なことには一切興味を持たない聡明な王ですね。
敵国の李牧からも「こんな人に仕えたかった」とまで言われています。
おわりに
史実の始皇帝と『キングダム』の政では、たどってきた経験は同じですが、物事のとらえ方が逆に進んでいる印象がありますね。
始皇帝が本当に恐ろしいのは中華統一後ですので、政が今度どのように変わっていくのかが非常に楽しみです。
今のところは政は「理想の王」を体現しているので、もっと人間の汚いところも出てくるかもしれないですね。
『キングダム』がどこまで描かれるかはわかりませんが、できれば政が亡くなるまで見てみたいですね。
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