【キングダム】戦国四君とは？条件や特徴、凄さ、功績まとめ！

「戦国四君」を聞いたことありますか？
『キングダム』のモデルとなっている春秋戦国時代に活躍した人物たちの総称を「戦国四君」と言っています。
 
 
『キングダム』作中では合従軍編で李牧を差し置いて総大将に座った、春申君が最後の四君として紹介されていましたね。

「中華全土の人物『格』においてトップに君臨する人物」ということですので、なんだか凄い人なのかな？と思われた方も多いと思います。
 
 
四君というくらいなので、春申君のほかに３名同格の人物がいました。

春秋戦国時代の中でも特に優れた人物と言われている戦国四君。
 
 
今回はその戦国四君について詳しくご紹介します。

【キングダム】戦国四君とは？どんな条件や特徴はあるのか？

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そもそも戦国四君とはどんな人物を指したのでしょうか？

戦国四君呼ばれる人物の条件や特徴について整理していきます。

戦国四君とは丞相などのような「役職」ではなく、「楚の春申君」「斉の孟嘗君」「魏の信陵君」「趙の平原君」の4名の総称です。
 
 
彼らに共通することは

• 各国で高い地位にいて政治的な影響力があったこと

• 食客を3000人以上抱えていたこと

• 結果として中華全体に対して高い社会的影響力を持っていたこと

があげられます。
 
 
孟嘗君以外は同時代（『キングダム』作中では六大将軍や三大天がしのぎを削っていたときですね）に活躍をしており、各国に在籍をしていました。

強力な力を持つ秦に対して、四君が主導で同盟をしたり、合従を組むことで、度々侵略を防いできました。

王騎たち六大将軍や三大天が戦場での勝敗を決める『武』だとしたら、戦国四君は国益に対して影響力を持つ『政』の大人物でした。

戦国四君の功績、凄さまとめ

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では次に、戦国四君の4名の功績についてみていきましょう。

『斉』の孟嘗君

はじめにご紹介するのは、四君の中でも一番古い時代に活躍した孟嘗君です。

本名は田文。斉国の王族の1人でもあります。

元々は王族の中でも低い身分でしたが、徐々に食客の中で評判があがり、列国諸国でも知られる人物となります。

長く斉国の宰相を務め、東の強国「斉」の基礎を作り上げました。

鶏鳴狗盗（けいめいくとう）

一つ孟嘗君の有名なエピソードをご紹介します。
 
 
孟嘗君はその有能さから、秦の昭襄王に招かれます。

昭襄王は当初は孟嘗君を宰相として取り立てようと考えていました。

しかし、家臣から「斉に有利な政治となりますよ」という発言を信じて、一転殺害しようと翻意します。
 
 
その情報を得た孟嘗君は秦から脱出することを決意します。

その際に、役に立ったのが、「盗みに長けた食客」と「鶏の鳴きまねが上手な食客」でした。

その２名は普段は他の食客からも馬鹿にされていたものの、今回の秦国脱出で大活躍をします。
 
 
このことから「つまらない特技でも何かの役に立つ」という意味の「鶏鳴狗盗」のもととなっています。

孟嘗君の人材採用の明や表したエピソードですね。

『魏』の信陵君

次の魏国の信陵君をご紹介します。

本名は魏無忌といい、魏国の公子でした。

信陵君は政治家としてだけでなく、軍人としても優れた功績を残したおり、三国時時代の諸葛亮も尊敬した人物です。

趙を救う

春秋時代最大の戦いの一つ「長平の戦い」で趙は秦に大敗北を喫します。

40万人もの捕虜を殺された趙の国力は大きく下がっており、秦に飲み込まれるのも時間の問題でした。

その絶望的な戦況の中、信陵君は趙を救うべく、安釐王へ援軍の上申をしていました。

親族が趙にいたこともありますが、趙が滅んだら次は魏である、という政治の大局的判断もありました。
 
 
なかなか援軍の許可が下りない中、業を煮やした信陵君は食客3千人を率いて単独で救援に駆け付けようとします。

そんな中、身分の低い食客のアイデアで、国境軍の指揮権を得ることに成功し、邯鄲に攻め寄せていた秦軍を撃退します。

信陵君のおかげで、趙は危機を脱することになります。
 
 
当時から最強の国力を誇った秦軍を打ち破るなど、信陵君は軍事的才能にも恵まれていた人物でした。

人の本質を大切にしていた

信陵君は秦軍を打ち破ったあと、母国である魏をだまして軍を動かした手前、魏国へ帰ることができませんでした。

そのため、趙に食客たちととどまり、そこでも色々な人物と交流を持ちます。
 
 
その中で、身分の低い人たちの集まる酒屋へ何度も通っていました。

実はそこでは何度も信陵君が何度もあうことを拒まれたいた賢人がいたのですが、それを知らない平原君は「信陵君は名声が高いが、そんな卑しい身分の者とも会うのか」と言ったといいます。

それを聞いた信陵君は「両名（酒場の賢人）のことは魏国にいた時から耳にしていた、実際に会ってもらえないと思っていたくらいである。平原君のように外見で人を判断するような者とは関わりたくない」と怒ってしまいました。

信陵君がいるからこそ秦からも手出しをされていない状況だったため、平原君は急いで信陵君へ謝ったといいます。
 
 
このように信陵君は見てくれではなく、フラットにその人物の才をはかることができる人でした。

上記エピソードは食客たちに広まり、より多くに才あるものが信陵君のもとへ集まったといいます。

『楚』の春申君

『キングダム』でも登場した春申君の紹介です。

戦国四君最後の1人にして、中華で序列をつけるならば間違えなく１位になるという人物ですね。
 
 
本名は黄歇（こうあつ）。他３名の四君と異なり、王族ではありません。

大国「楚」の宰相として、かじ取りをしていた人物です。

考烈王の身代わりとなる

春申君が周囲から評価されてエピソードです。

当時では国の公子を関係性を良くしたい他国へ人質出すことが当たり前でした。

政（始皇帝）も趙へ人質に出されていましたね。
 
 
春申君の主君である考烈王も元々は秦へ人質に出されている人物でした。

紀元前264年に考烈王の父が崩御します。

しかし、考烈王は秦にいましたので、国元に帰ってすぐに即位ができませんでした。
 
 
側近であった春申君は即位まではスピード勝負だと考え、自身は秦に残り、こっそりと考烈王を帰国させます。

秦に内密で人質を国元へ帰すなど、言語道断のことで、殺されかけますが時の宰相范雎のとりなしで事なきを得ます。

その後帰国を許された春申君は考烈王から篤く信任され、楚の中枢として力をふるいます。

合従軍の敗北

楚国の宰相として長く君臨をしていた春申君は紀元前241年に合従軍を率いて秦を攻めます。

これが『キングダム』での合従軍編のエピソードですね。

史実でも秦に敗北をしてしまい、考烈王からの信頼も損ねてしまいました。

『趙』の平原君

最後に趙の四君、平原君のご紹介です。

本名は趙勝。趙国の王族の１人でした。

他３名と同様に３千人もの食客を抱え、権勢を誇っていた人物です。

楚との同盟を結ぶ

平原君も趙の重要人物として外交でも活躍をします。

長平の戦いの後、趙の国力は大きく低下し、危機的状況を迎えていました。

平原君は楚へ同盟を結ぶために派遣をされます。

食客の毛遂の活躍もあり何とか同盟を締結することに成功します。

まとめ

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戦国四君の紹介をしてきました。

信陵君が戦争での功績も人物的な逸話も頭一つ抜けている印象がありますが、４名とも中華で影響力を発揮した人物でした。

『キングダム』より少し前の時代に活躍をしていますので、回想シーンなどで登場するかもしれませんね。

 

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