呪術廻戦の中で登場する「受胎九相図」。
対峙した虎杖は特級呪物である3兄弟のあまりに強さに、かなりの苦戦を強いられていましたね。
受胎九相図とはいったいどんな目的で作り出されて元ネタはあるのかなど、いろいろと気になっている方が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 受胎九相図とは?
- 受胎九相図の過去
- 受胎九相図の目的
- 受胎九相図の残りの呪霊と名前
- 受胎九相図の元ネタ
上記5点について詳しくご紹介していきたいと思います!
【呪術廻戦】受胎九相図とは?
受胎九相図とは、150年も前に加茂憲倫によって意図的に作り出された9体の呪物のことです。
受胎九相図は宿儺と同程度の強さがあるといわれていて、超が付くほどの危険物として呪術高専に保管されていたました。
しかし、東京校と京都校の交流試合が開催されている間に、ニセモノの夏油たちによって盗み出されてしまったのです。
何度も我が子を堕胎させられた母の恨みや怨念がこもった9体の兄弟呪霊は、他の呪霊とは違って兄弟特有の強い絆を感じさせる戦い方をします。
他の呪霊よりもコンビネーションがうまいので、それによって虎杖はかなり苦しい戦いを強いられました。
【呪術廻戦】受胎九相図の過去とは一体?
受胎九相図が生み出された過去は、今までに聞いたことがないほど残酷でおぞましいものでした。
受胎九相図は加茂憲倫によって意図的に作り出されたと説明しましたが、加茂憲倫は
“呪霊の父に命令して人間の母に子供を孕ませ、そのたびに堕胎する”
という行為を9回も繰り返して完成したのが受胎九相図なのです。
こんなに酷い過去を抱えながらも兄弟同士の強い絆を見せられたら、いくら敵だとしてもすこし同情してしまいますね。
【呪術廻戦】受胎九相図を作り出した目的
どうして受胎九相図が作り出されたのか?
実はその目的については語られていないのですが、おそらくは
“成長過程を調べるための実験”
だったのではないかと思います。
これはどういうことかと言いますと、それまでは呪霊であると父と人間である母の間に子どもができた前例がなかったので、加茂憲倫にとっては混血の呪霊がどのように成長していくのかを知ることができる大きなチャンスでした。
そのため、
- 長男である脹相は妊娠9か月で堕胎
- 2番目である壊相妊娠8か月で堕胎
- 3番目である血塗妊娠7か月で堕胎
というように、1ヶ月の周期ごとに堕胎させて胎児の成長過程を確認することが目的だったのではないでしょうか。
長男である脹相が1番人としてまともな形を成しているのがなによりの証拠ですね。
残りの呪霊とそれぞれの名前
物語の中では受胎九相図「1番目~3番目」までの呪霊が人間に受肉し、強力な呪霊として壮絶な戦いを繰り広げました。
ここではまず、現在までに登場しているその3体の名前をご紹介します。
キャラ | 特徴 |
脹相 (ちょうそう) | 1番目に生まれ、八十八橋事件で受肉。9体の中で最も人の形を成している。あまり戦いに乗り気ではないが、虎杖に勝つほど戦闘能力が高い。現在は虎杖が実の弟であることが分かり、弟・虎杖を守るための行動をしています。 |
壊相 (えそう) | 2番目に生まれ、八十八橋事件で受肉。背中にだけ呪霊要素が強く残っているが、人の形を成している。虎杖との戦いで敗死する。 |
血塗 (けちず) | 3番目に生まれ、八十八橋事件で受肉。あまりにも形が不完全で知能が低く、戦闘力に関してもあまり高くない。釘崎との戦いで敗死する。 |
本当はこの3体の他に残り6体いるのですが、作者自身が
“残りの4番~9番を作中で登場させることはない”
と明言しているので、今後登場することはないかもしれません。
3番目の血塗ですらあれだけ不完全な形だったので、この判断については仕方がないのかもしれませんね。
虎杖悠仁と受胎九相図の関係性とは?
脹相は壊相や血塗が死んだ際に「弟が死んだ」と離れていても感じることができました。
そして、虎杖悠仁を倒そうとした際にも虎杖・壊相・血塗と楽しそうに食事をしているシーンが脳裏に浮かび、「虎杖悠仁は血の繋がった俺の弟…」ということを感じていましたよね。
出典:https://d-manga.net
ですので、
虎杖悠仁も受胎九相図
の可能性が非常に高いと噂されていました。
しかし、呪術廻戦143話にて
“虎杖悠仁は受胎九相図ではない”
ということが確定されたのです。
虎杖悠仁の正体とは?
では一体なぜ、脹相が虎杖を兄弟を感じたのか、その結論をいいますと、
“腹違いの兄弟だから”
です。
どういうことかと言いますと、虎杖は「加茂憲倫」の正体である「羂索(けんじゃく)」から生まれたのです。
羂索(けんじゃく)は、加茂憲倫などいろいろな人間の体を乗っとることで1000年以上も生き続けることができました。
そこで、虎杖父の妻「香織」が亡くなった際に、その体をの乗っ取り、父親・仁との間に虎杖悠仁を作ったのです。
つまり、
- 脹相たち「受胎九相図」は、”加茂憲倫の正体である「羂索(けんじゃく)」に作られる”
- 虎杖悠仁は”加茂憲倫の正体である「羂索(けんじゃく)」の体で実際に生まれた”
そのため、脹相は「虎杖=弟」と感じたのでした。
【呪術廻戦】受胎九相図の元ネタ
実は、呪術廻戦で登場する受胎九相図にはしっかりとした元ネタがあります。
それは仏教絵画である、「九相図」と呼ばれるものです。
九相図とは、遺体をそのまま外で野ざらしにしておいて、死体が朽ちていくまでの過程を9段階に分けて記録されたものです。
現代ではあり得ないことですが、当時は仏教においてとても大事な修行の1つとされていて、
“死体が変化していく様を観想する(九想観)ことで、悟り妨げるの右脳を払い、現世の肉体を不浄のものとして知る”
という意味があります。
呪術廻戦では、九相図に「受胎」という言葉を付け加えることで、
“朽ち果てるまでの過程ではなく成長する過程を調べるためのもの”
としたのです。
「九相図」に登場する死体
- 脹相(ちょうそう)
- 壊相(えそう)
- 血塗相(けちずそう)
- 膿爛相(のうらんそう)
- 青瘀相(しょうおそう)
- 噉相(たんそう)
- 散相(さんそう)
- 骨相(こつそう)
- 焼相(しょうそう)
『呪術廻戦』で登場する脹相なども、実際の「九相図」を元に名前を付けられていることが分かります。
まとめ
今回は、
- 受胎九相図とは?
- 受胎九相図の過去
- 受胎九相図の目的
- 受胎九相図の残りの呪霊と名前
- 受胎九相図の元ネタ
ついてご紹介しました。
呪術廻戦は仏教に基づいた名前やネタが多いですが、受胎九相図はその中でも特に仏教寄りの元ネタであるといえますね。
かなり残酷な過去や目的がありましたが、五条悟と並ぶほどの実力を持っているとされる受胎九相図を倒したことは、虎杖やその仲間にとって大きな成長に繋がったはずです!
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